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アナトミートレインとは

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平昌オリンピック500mスピードスケートの金メダリストの小平選手や長野オリンピック500mスピードスケートの金メダリストの清水宏保選手が筋肉の緊張を緩めるために用いているアナトミートレインについてご説明いたします。
2009年、トーマス・マイヤース(Thomas Myers)らにより書籍となり世の中に広くひろまりました。

筋肉を単体で考え、アプローチをする事は限界がありその筋肉のみのアプローチでは効果が見込めない事も多くあります。

今回は身体を動かす事や支えている上で重要である筋膜、とりわけアナトミートレインについて説明いたします。

特定の部位に負担が掛かった場合、その負担が関連する部位に影響を及ぼしますがこの影響を及ぼすラインをアナトミートレインと言う。

このラインは筋膜の連鎖で出来ていて、例えばハムストリングスが筋膜や神経的原因により固定され動かなくなってしまった場合、ハムストリングスの関連するライン上に問題が起こります。

その場合の関連痛や筋膜の張りは背部の起立筋であったり、足底部の筋肉であったりするわけです。

一方逆のパターンもあります。

本来固定されるべき筋・筋膜が緩み過ぎる事で過度な運動性により摩擦を生み、炎症や後遺症を生む事もあります。

これは身体を動かすためには安定性も必要であり、その安定性を生み出そうとするため筋・筋膜に負担がかかっているわけです。

日常生活に必要な身体の動きに安定性運動性があって、この両者がバランスよく存在する事で人は普通に運動する事ができる。

つまり筋肉は単独で働いているわけではなく、筋膜の繋がりにより連動して身体を動かしている事になる。

身体にある筋膜経線は12本確認する事ができる。

スーパーフィシャルフロントライン:SFL
スーパーフィシャルバックライン:SBL
ラテラルライン×2:LTL
スパイラルライン:SPL

■アームライン
スーパーフィシャルフロントアームライン:SFAL
ディープフロントアームライン:DFAL
スーパーフィシャルバックアームライン:SBAL
ディープバックアームライン:DBAL

■ファンクションライン
フロントファンクショナルライン:FFL
バックファンクショナルライン:BFL

ディープフロントライン:DFL

身体の歪み、トリガーポイントの持続的な緊張、肥厚した筋膜、筋の運動性と感覚の異常により使われなくなった部位などは身体の安定性と運動性の問題を身体が代償しようとした結果なのではないだろうか?

アナトミートレインではよくリリースという言葉が使われ、これは筋自体や筋膜に対して行われる。

具体的には関節の動きに対し並行して筋や筋膜をスライドしてリリースするものだ。

例えばハムストリングスがリリース出来ない、効果が出にくい場合には、ハムと同様のラインであるスーパーフィシャルバックライン上にある、腓腹筋や仙結節靭帯、脊柱起立筋までアプローチする事でハムのアプローチに繋がる事もある。

これは他のラインにも当てはまる事である。

前鋸筋にアプローチしたいと考えた場合、直接アプローチするのもいいが、反対の内腹斜筋へのアプローチも考えてもいいだろう。

このようにアナトミートレインは患部だけにアプローチしても中々効果が出せない場合の選択肢になりうるものである。