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足底筋(腱)膜炎

はじめに、走れば走るほど、足の裏が痛くなるスポーツ障害を知っていますか? 足底筋(腱)膜炎は、マラソンなどの競技者に多く見られる、ランニング動作の繰り返しやラグビーや相撲の様な踏ん張ることによる障害で、足底部のオーバーユースを原因として発症しやすいものです。主に40~50歳代以上で発症するが、若い世代でもスポーツ選手などに多い。

原因

足底筋膜は踵骨隆起から起こり、足底の筋を包んでいる強靭な筋膜で、足部のアーチを保持しています。スプリングのように荷重時にショックを吸収する役目がありますが、そのためランニングやジャンプ動作などで体重刺激が足部にかかる場合、足底筋膜は繰り返しの牽引刺激によって微小断裂を起こして炎症を起こしやすくなります。 路面接地時には足底筋膜はアキレス腱によって牽引され伸張されます。また足部のアライメントも重要で、扁平足の競技者は回内足を合併しやすく、中央部の土踏まずに疼痛が出現やすいです。また、老化によるアーチの低下なども原因となります。反対に、ハイアーチ(甲高)では柔軟性が乏しく、筋膜を損傷しやすい傾向があります。また、スポーツのほか、長時間の立ち仕事をする人も発症することがある。厚底靴の使用でも生じる場合があります。対策としてはシューズの変更(ヒールアップが望ましい)などがあります。

症状

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荷重時の足底部痛は、(1)筋膜の付着部である踵骨前部の筋膜起始部に最も多く発生し、続いて(2)中央部(土踏まず)、(3)遠位部の3ヵ所が好発部位です。特に起床時や練習開始時に痛みが出やすい傾向があります。機能面では下腿と踵骨軸のなすアライメント(heel-leg alignment)が回内(中央部の疼痛)か、回外(起始部の疼痛)かをチェックして補正しましょう。練習開始時には入念なストレッチを行ってからランニングをしましょう。  特に足底部内側の足底筋膜起始部は、脛骨神経の分枝である外側足底神経が介在していて、硬くなった筋膜に拘扼されたり、微小断裂のために圧痛、腫張が、時に硬結(しこり)が認められます。

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横から見ると、足底腱膜という土踏まずを作る腱が踵の部分についていることがわかります。

足底腱膜部は中央部が特に緊張して、足の土踏まずを作っています。ところが、繰り返し足底腱膜部分にストレスがかかると、踵骨とつながっている部分で引っ張り合うような力がかかり、炎症を起こしてしまいます。

治療( 高周波+超音波+鍼灸+手技マッサージ+テーピング)

当院の治療は高周波や超音波で患部の血流を改善し、鍼と手技マッサージで消炎鎮痛を促します。痛みが強ければテーピングを施します。

急性期におけるトレーニングの基本は、やはり非荷重運動を行うことです。リハビリ初期にはプール歩行やエアロバイクを積極的に取り入れましょう。

テーピングの貼り方

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ご自分でも簡単にテーピングできますので、この説明を見ながら、やってみてください。

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①まず、横アーチをサポートするように伸縮テープを貼ります。

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②足の内側から踵を通り土踏まずの中央に巻きます。

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③足の外側から踵を通り土踏まずの中央に巻きます。

土踏まずの中央あたりで先ほどのテープと×になるようにあと2本の伸縮テープを巻きます。

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④土踏まずの縦アーチをサポートするように、伸縮テープを巻きます。

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⑤横アーチをサポートするように伸縮テープをもう一枚巻いて固定します。